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空き家ナビ

実家を相続したら、まず何をすればいいのか

最終更新 2026年9月11日

「実家をどうするか」で止まってしまう理由は、情報がないからではなく、価格・税・解体費を別々に調べて全体像が見えないからです。順番に整理します。

この記事の要点

  • 相続登記は、不動産を相続で取得したことを知った日から3年以内に申請する義務がある(2024年4月1日施行)。
  • 2024年4月1日より前に発生した相続の相続登記は、2027年3月31日までに申請する必要がある。
  • 相続登記を正当な理由なく怠った場合、10万円以下の過料の対象になる。
  • 相続税の申告期限は、相続を知った日の翌日から10か月以内。
  • 相続放棄の期限は、相続を知ってから3か月以内。
  • 空き家を持ち続けた場合の費用は、固定資産税・草刈り・火災保険などで年間10万円前後になることが多い。
  • 空き家の取れる選択肢は、売る・貸す・壊す・国に返す・このまま持つ、の5つ。

2026年9月11日時点の制度です。改正されることがあるため、実際の手続きの前に一次情報をご確認ください。

その家の場合はどうなるか、先に見てみますか

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まず、期限のあるものから手をつける

やるべきことは多く見えますが、期限があるのは限られています。期限のないことは後回しでかまいません。

  • 相続登記(名義変更):相続を知った日から3年以内。2024年4月より前の相続は2027年3月31日まで。正当な理由なく怠ると10万円以下の過料。
  • 相続税の申告:相続を知った日の翌日から10か月以内(かかる場合)。
  • 空き家の3,000万円特別控除:売るなら、相続開始から3年目の年末まで(かつ2027年12月31日まで)に引渡しを終える必要があります。
  • 相続放棄:相続を知ってから3か月以内。放棄しても、次に管理する人が決まるまで管理義務が残る場合があります。

次に、家の「いくら」を幅で押さえる

一括査定サイトに登録すると、複数の業者から一斉に電話がかかってきます。まだ売ると決めていない段階では、公的な取引価格情報で「おおよその幅」を知るだけで十分です。

国土交通省が公開している実際の取引価格と地価公示を使えば、近所で似た土地がいくらで売れているかが分かります。空き家ナビはこれを住所から自動で拾います。

持ち続けると、毎年いくらかかるのか

固定資産税・都市計画税に加えて、草刈りや見回りの費用、火災保険、遠方なら交通費がかかります。年間で10万円前後になることが多く、10年で100万円です。

注意したいのは「管理不全空家」の指定です。窓が割れている、雑草が伸びきっているなどで市区町村から勧告を受けると、翌年度から住宅用地の特例が外れ、土地の固定資産税が最大6倍になります。

選択肢は5つしかない

どんな空き家でも、取れる道は次の5つです。どれが良いかは、価格・状態・家族の合意で決まります。

  • 売る:現金化して分けられる。3,000万円特別控除が使えれば税負担が大きく減る。
  • 貸す:建物が使えて需要があれば。ただし貸すと特別控除は使えなくなる。
  • 壊す:老朽化して売れない・貸せないとき。更地にすると税は上がる。補助金は着工前申請。
  • 国に返す(相続土地国庫帰属):建物があると申請できない。負担金がかかる。
  • このまま持つ:決められないときの現実的な選択。ただし毎年の負担と管理責任は続く。

家族で決められないときは

空き家が放置される理由の1位は「家族の間で意見がまとまらない・遠方に住んでいる」です。全員が同じ資料を見ていないことが多く、話が進みません。

数字を1枚にまとめて共有し、「この条件ならこうする」と決め方の合意を先に取るほうが早く進みます。

よくある質問

実家を相続したら、最初に何をすればいいですか?

期限のあるものから手をつけます。相続登記(3年以内、2024年4月より前の相続は2027年3月31日まで)、相続税の申告(10か月以内)、相続放棄(3か月以内)の3つが期限つきです。家の価格や解体費を調べるのは、そのあとで構いません。

相続した空き家を売るか貸すか、どう決めればいいですか?

建物がまだ使えて地域に賃貸需要があるなら貸す、相続人が複数いて現金で分けたいなら売る、が基本です。ただし相続後に貸すと空き家の3,000万円特別控除が使えなくなるため、売る可能性が少しでもあるなら、貸す前に税理士へ確認してください。

空き家を放置すると、どうなりますか?

窓の破損や雑草の繁茂などで「管理不全空家」に指定され市区町村の勧告を受けると、翌年度から住宅用地の特例が外れ、土地の固定資産税が最大6倍になる可能性があります。また建物の倒壊や落下物で他人に損害を与えた場合、所有者が責任を負います。

家族の意見がまとまりません。どうすればいいですか?

空き家が放置される理由の1位は「家族間の不一致・遠方に住んでいること」です。全員が同じ資料を見ていないことが多いため、価格・維持費・期限を1枚にまとめて共有し、「この条件ならこうする」という決め方の合意を先に取るほうが早く進みます。

出典

制度は改正されることがあります。実際の手続きの前に、必ず一次情報と有資格者にご確認ください。